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プロピオン酸菌とは
2013.10.21 Monday 16:27
プロピオン酸菌(Propionibacterium freudenreichii ET-3株)で発酵させた液状の機能性食品素材で、「おなかの調子を整える」等の表示許可を得た特定保健用食品の関与成分である。

本素材には数種類のビフィズス菌増殖促進因子(Bifidogenic Growth Stimulator (B.G.S.))が含まれており、その中でもDHNA(後述)が主要物質である。

したがって、整腸効果を認める摂取量はDHNA量で設定されており、その有効量は1日あたり6.6μgである。

1990年代までビフィズス菌を増やす整腸特保素材としては、内因性の糖分解酵素に耐性を有しビフィズス菌の炭素源として利用されるオリゴ糖などの「機能性糖質」と、大腸まで届いて作用する「乳酸桿菌などの微生物」が知られていた。

本素材の開発においては微生物間の相互作用を重視し、大腸内で産生する物質が腸内菌叢形成に関わる制御因子となる、すなわちB.G.S.を産生する微生物が存在するとの考えに基づき、種々の腸内細菌や食用微生物の代謝産物からB.G.S.を探索した。

そして、エメンタールチーズ製造に用いるプロピオン酸菌がB.G.S.を産生することを見出した。

そのうちの一種で、本素材に使用しているP. freudenreichii については、現在までに2種類のB.G.S.を分離同定している(2-amino-3-carboxy-1,4-naphthoquinone (ACNQ) と1,4-dihydroxy-2-naphthoic acid (DHNA))。ACNQの働きに関しては、自ら還元することにより、グルコースの酸化によって生じるNAD(P)Hを効率的にNAD+に再生する電子伝達メディエーターとして作用するとの考察がある。

また、DHNAについてはACNQへの変換を経由したNAD+再生系への関与が示唆されている。

「プロピオン酸菌による乳清発酵物」は、ビフィズス菌を増やすメカニズムからみると、「機能性糖質」でも「乳酸桿菌などの微生物」でもない、いわば“第3の整腸特保関与成分”と言える。

現在では特保でない様々な商品にも利用が拡がり、ユニークな整腸素材としての地位が築かれている。

海外においても腸内有用菌を増加させる機能性成分であるプレバイオティクスの一つとも認識されており、また米国食品医薬品局(FDA)から一般加工食品の成分に使用できる安全性のステータスGRASも取得している。

(引用元:日本ビフィズス菌センター プロピオン酸菌による乳清発酵物)

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